浄水場は河川や湖沼から取水した原水を浄化・消毒する施設です。

水道水を使用するために重要な施設―浄水場の仕組みと役割を徹底解説!

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浄水場のしくみ

浄水場のイメージ

私たちが普段使っている水道水は、必ず一度浄水場を通ってから各家庭に届いています。
浄水場というのは、ダムや河川や湖沼といったところから取り入れた原水を浄化・消毒するための施設のことを言います。
この浄水場が無ければ、我々の誰一人として綺麗な水道水を使うことはできないわけですが、それだけ重要な施設でありながら浄水場について知っているという方はほとんどいません。
ですので、ここではそんな浄水場の仕組みについて紹介していきたいと思います。

着水井(ちゃくすいせい)・沈砂池(ちんさち)

ダム・河川・湖沼から流れてきた原水が浄水場の中で初めに到着するのが着水井です。
この着水井は原水にとっての浄水場における玄関のような場所で、ここで流れ着いた原水の水量が調整されて次の場所に送られて行きます。
着水井の次に水が流されるのは沈砂池と呼ばれる場所です。
ここでは沈砂池という名前の通り、土や砂利といった細かな異物を水底に沈めるという作業が行われます。
そして、こうして水の中の異物が取り除かれたら、沈砂池の水は次の場所に送られることになります。

 

沈殿池(ちんでんち)

沈砂池の水が次に送られるのは沈殿池と呼ばれる場所です。
土や砂利といった細かな異物は沈砂池においてほとんど取り除かれていますが、それでもまだ細か過ぎて沈み切らなかった異物が残っています。
そんな異物を取り除くための場所がこの沈殿池です。
ここでは、ポリ塩化アルミニウムが使用された凝集剤を水の中に注入し、水中に漂っている異物を凝集してそこに沈めるという作業が行われます。
この作業によって水中の異物が固まって底に沈み、沈砂池から送られてきた水がさらに綺麗な状態になります。
そして、沈殿池で綺麗になった水は再び次の場所に送られて行きます。

 

急速濾過池(きゅうそくろかち)

沈殿池で再び水中の異物を取り除いた水は、次に急速濾過池と呼ばれる場所に送られてきます。
ここでは、水を砂と砂利の二層に順々に通過させ、目に見えないような小さな異物を取り除くという作業が行われます。
沈殿池での作業が終わった段階で目に見える汚れは無くなっていますが、肉眼では確認できない汚れが水中に残っているため、こうした作業が必要になるのです。

 

消毒設備

急速濾過池の次に水が送られてくるのが消毒設備と呼ばれる場所です。
消毒設備というのは、文字通り水を消毒するための場所で、ここでは次亜塩素酸ナトリウムを水に注入して汚れの無くなった水を飲料水として使える状態に消毒していきます。
この作業によって、浄水場に送られてきた原水は人が口にしても問題の無い状態にまで綺麗になります。
しかし、この段階でもまだ若干のカルキ臭さは残っています
そこで、消毒設備に溜められている水には消毒作業の後に高度浄水処理が施され、これによってカルキ臭さがほぼ完全に消えることになります。
もっとも、この作業は本来水の安全性とは関係の無いもので、カルキ臭が残っていると水が美味しくないという理由によって行われていることに過ぎません。
一昔前の水道水を飲んだことのある方なら分かると思いますが、当時の水道水からはカルキ臭がするのが当たり前でした。
しかし、それでは美味しい水を飲めないということで、浄水場が高度浄水処理まで行うようになったのです。

 

配水池

以上の全ての工程を経た水は最後に配水池という場所に送られてきます。
ここは水を家庭へと供給するまで保管しておくための場所で、別名「水の倉庫」とも呼ばれている場所です。
配水池の水は各家庭に送ることが主たる目的ですが、災害時に水が不足した場合には緊急の生活用水としても利用されることになります。